ロッキード マーティン製SEWIP初の海外販売先が日本に
ニューヨーク州・シラキュース、2024年10月30日 - ロッキード マーティンは、 水上艦電子戦装置改良計画(Suface Electronic Warfare Improvment Program:SEWIP)ブロック2のAN/SLQ-32(V)6システムおよびAN/SLQ-32C(V)6システムのフルレート生産契約を1億1,300万ドルで海軍海洋システム・コマンドより受託しました。
本契約は対外有償軍事援助(FMS)制度の下での、米海軍と日本政府向けの合同調達となります。本契約は、以前に締結したSEWIPのフルレート生産契約の修正版で、これにより必要に応じた追加生産が可能になりました。
今回の契約は、初めて米国以外の艦船に搭載する最新鋭の電子戦装置の調達となります。日本は米国の西太平洋地域における重要な同盟国です。日本の艦船にSEWIPを導入することで、米海軍が脅威の検出・識別に使用している最先端システムと同等の能力が備わります。これにより、日本の艦船の能力強化および米海軍との相互運用性の向上が実現します。
ロッキード マーティンのロータリー&ミッション・システムズ スペクトラム・コンバージェンス部門副社長、デオン・ビアグッツは、「米海軍の脅威の早期検出において、SEWIPが重要であることは明らかになっています。初めてとなる今回の日本の調達は、この重要な技術が世界中に拡大するきっかけとなります。電子監視ネットワークが強化され、米国、同盟国、パートナー国の軍が進化を続け、現代の脅威に対処することが可能になります」と述べています。
ロッキード マーティンは13年以上にわたる米海軍との提携において、SEWIPブロック2システムを130台以上開発および生産してきました。今回の新契約に係る開発・生産は、ニューヨーク州・リバプールおよびペンシルベニア州・ランズデールで実施され、2026年10月までに完了する予定です。
SEWIPについて
· SEWIPブロック2は、海軍の水上艦隊の対艦ミサイル防衛と状況認識能力を強化します。
· SEWIPシステムはアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦数十隻に配備されていますが、最終的には沿海域戦闘艦(LCS)の両クラスを含む、ほぼすべての米海軍の水上戦闘艦に装備される予定です。
· 米沿岸警備隊の海上保安巡視船艇隊で、SEWIPブロック2の能力が発揮されることが期待されています。
· SEWIPブロック2システムは、水上艦隊での対艦ミサイルの早期検出、分析、脅威の警告が可能です。ミサイルが発する目に見えない無線信号を基に、状況を認識する本システムの能力は、艦船の保護に寄与します。
· ロッキード マーティンのSEWIPブロック2システムは、2016年9月に開発計画からフルレート生産段階に移行しました。本システムは拡張可能なオープンアーキテクチャで、周波数範囲の拡大、感度の向上、電磁波干渉保護の強化、ライフサイクルコストの低減を実現し、艦隊隊員および船体の保護能力を著しく進化させます。
ロッキード マーティンについて
ロッキード マーティンはイノベーションを起し、科学的発見を推進するグローバルな防衛テクノロジー企業です。当社の全領域横断ミッションのソリューションと21世紀の安全保障®ビジョンは、お客様が常に即応体制を万全にできるように、変革をもたらすテクノロジーの提供を加速させます。詳細については、 Lockheedmartin.comをご覧ください